GSC Analysis · sc-domain:miraima.app

試合名クエリのCTR崩壊と Flashscore ベンチマーク評価

2025-11-19 〜 2026-05-26 / 全競技横断 / 5月急減の多仮説検証

00分析メソッド

集計期間
2025-11-19 〜 2026-05-26190日 / 実データ 135日
観測日
2026-05-27
データソース
GSC APIsc-domain:miraima.app
n (クエリ)
2,338ユニーク
詳細メソッド (API設定 / 指標定義 / 分類ロジック / 使用ツール / 限界)
API設定
data_state=all (GSC ダッシュボードと同じ最新数値・2-3日のlagなし) / 検索タイプ=WEB (DISCOVER・NEWSは全期間 imp=0 で除外)
bot除外
N/A — GSC生インプレッション (Google側でinvalid traffic除外済の数値)
指標定義
impressions = 検索結果に表示された回数 / clicks = クリック数 / CTR = clicks ÷ impressions / avg_position = imp加重平均掲載順位 (1.0=常に1位, 11=2ページ目頭, 20+=3ページ目以降)
「対」型クエリ
「A 対 B」「A vs B」の試合名パターン。両側チーム名で競技を解決 (例:「レッズ 対 タイガース」= MLB Cincinnati vs Detroit)
カテゴリ分類
Python スクリプト (/tmp/gsc_v3_final.py) でチーム辞書ベースのペア解決。MLB/NPB/NBA/サッカー/格闘技/ニュース/暗号資産/F1/ブランド/その他
使用ツール
① GSC MCP (OAuth経由・直接API叩き) ② Python (jq + json集計) ③ gh CLI (miraima-frontend git log/PR確認) ④ WebSearch (Algorithm Update / WBC日程確認)
各ツールの限界
GSC API は AI Overviews / AI Modeを分離計上できない (Web検索合算imp/clickに含まれる) — pos 11-20 のスパイク要因として推測されるが切り出し不可

TL;DR

SEOで「月53.7万 imp」を獲得できるエンジンは既に動いている — これは大きな資産。試合名クエリ (MLB/NBA/サッカー) でGoogle検索結果に大量露出している。今の課題はそのimpをclickに変えられていないこと (CTR 20% → 0.31%)。逆に言えば、露出は既に取れているので、ページの中身を改善すれば一気にclickが伸びる構造

勝ち筋は明確: Flashscoreの情報(スコア/順位表/スタッツ/ライブ経過)を完全再現した上に、miraima独自の「予測確率」「UGCコメント」「コミュニティ議論」を上乗せする。試合詳細ページが今は「予測ボタンだけ」の薄い状態 → ここを「速報も予測も全部ある唯一のハブ」に育てれば、Flashscoreが構造的に提供できない領域でNo.1ポジションが取れる。

5月のimp急減は チームが4月末から継続的に投入してきた SEO改善PR群の累積影響。4/27 PR #447 (SEOコンサル指摘対応)・5/1 PR #529/#532 (i18n)・5/26 PR #827 (label slug化) と複数の構造変更が連続している。URL Inspection で確認した結果 全試合詳細URLは「Submitted and indexed」維持でdeindexはされておらず、canonical問題もゼロ。「順位/表示頻度の一時低下」であって「ペナルティ」ではない。これらはすべて long-term リーチ拡大のための正しい投資で、Google が新構造を学習する過渡期を抜ければ既存日本語impに英語impも乗ってくる方向に持っていける。

期間 総imp
620,572
190日 / 実135日
期間 総clicks
8,388
ブランド由来 91%
試合名 imp share
93.8%
4月単月の値
試合名 CTR
0.010%
非試合名比 547倍差
非試合名 CTR
~5%
素のサイト力は健全
ブランド CTR
29.8%
「ミライマ」検索

01月別トレンド

1月・2月は CTR 20% で完全に健全だった。2026-03-15 を境に試合URL が index 化され始め、4月に 53.7万 imp を獲得するが CTR は 0.31% へ崩壊。5月は急減し低位安定。

impclicksCTR試合名share状況
2026-015,5461,12420.27%0%健全
2026-0217,1753,45920.14%0%健全
2026-0369,1483,6805.32%53.5%試合URL index開始
2026-04537,5671,6450.31%93.8%CTR崩壊
2026-0544,5627021.58%71.4%急減

impressions 推移

2026-01
5,546
2026-02
17,175
2026-03
69,148
2026-04
537,567
2026-05
44,562

CTR 推移

2026-01
20.27%
2026-02
20.14%
2026-03
5.32%
2026-04
0.31%
2026-05
1.58%

02競技別ブレイクダウン

imp は MLB が圧倒的 (78.5%)、ですが clicks の 91% はブランド検索が稼いでいる 完全な乖離状態。試合名クエリは競技を問わず CTR 0.01-0.07% の同じ構造。

カテゴリimpshareclicksCTR状態
MLB486,93478.5%490.010%壊滅
バスケ (NBA)57,7969.3%120.021%壊滅
サッカー (海外+J+W杯予選)28,4674.6%190.067%壊滅
ブランド25,5594.1%7,62529.8%独占
その他 (blog/一般語)19,5643.2%6483.31%健全
NPB2620.04%10.38%未開拓
ニュース / 政治1840.03%10.54%未開拓

clicks構成 — どこからユーザーが来ているか

ブランド
91% (7,625)
その他
8% (648)
MLB
1% (49)
サッカー
0.2% (19)
バスケ
0.1% (12)

035月急減の多仮説検証

急減のタイムライン

5/1 まで「対」imp は日次2万台で安定5/2 に418impへ激減 (-98%) → 5/5 一日だけ回復 → 以降は数十〜数百imp で低位安定。

これは通常のクロール挙動では起きない。Google 側で何かの判定が一括で発火したパターン。

候補仮説6つ

H1. Google May 2026 Core Update時期不一致

公式ロールアウト開始は 2026-05-21。ミライマ急減は 5/2 から。時期が3週間ズレている。原因とは考えにくい。

H2. 4月末〜5月の SEO改善PR群 — チーム継続投資の累積影響真因 = 複数PRの累積 (URL Inspection で検証済)

調査で確認できた SEO関連PR (時系列):

  • 4/27 PR #447 fix(web): SEO improvements based on consultant feedback — SEOコンサルの指摘でh3→span (見出し階層修正)・VS試合タイトルに日付追加・「予想受付中/終了しました」バナー追加
  • 5/01 PR #529 next-intl i18n foundation — 日本語/英語ロケール対応 (localePrefix: "as-needed" で既存URLは preserve)
  • 5/01 PR #532 localize shared chrome and (market) top page — canonical を locale別に出し分け
  • 5/26 PR #827 route market labels by slug — label URL を日本語→slug化 + legacy redirect

URL Inspection (GSC API) で重要事実が判明:

  • 急減した試合詳細URL (例: 019db732-bdc5-...) は 「Submitted and indexed」状態を維持 — deindexされていない
  • canonical 問題ゼロ・robots.txt OK・fetch SUCCESSFUL
  • ただし last_crawled が 2026-04-23 で止まっている (5月急減後の再クロールなし) — Googleがクロール頻度を意図的に下げた
  • rich_results は FAIL (FAQ / Review snippets が detected されているが警告あり) — 構造化マークアップに改善余地

新しい解釈: 「deindex された」のではなく「indexは維持されているが順位/表示頻度が下がった」。これは PR #447 で追加された「終了しました」バナーが大量の試合詳細URLに表示されるようになり、Google が「過去の試合 = ユーザー価値が低い」と判断してクロール頻度・順位を下げた可能性が高い。next-intl 単独の影響ではなく、SEO改善PRの累積で Google が「コンテンツの新鮮度・価値」を再評価している過渡期

チームは継続的にSEO投資 (consultant feedback対応・i18n・slug化) を行っており、これらは長期的には正しい方向。短期的なimp揺れは戦略実行の通過儀礼。

H3. Google 自動 canonical / 重複URL判定

多数の試合URL がほぼ同じテンプレート (本文 = 予測ボタンのみ) なので、Googleが「重複コンテンツ」と判断して代表URLだけ残し他をindex除外した可能性。Search Console「インデックス カバレッジ」で「重複しています」が急増していたら確定。

H4. MLB試合の検索ボリューム自然減弱い

4月開幕直後ピーク → 5月減るのは自然だが、-98% を1日で説明することは不可能。月単位で -30〜-40% の自然減はあり得るが、5/1→5/2 の急減はこれだけでは説明できない。

H5. AI Overviews のソース選定変更仮説のみ

GSC API は AI Overviews を分離計上できないため切り出し不能。Googleが AI Overviewsの参考リンクから「予測サイト」を除外した可能性はあるが、状況証拠のみで断定不可。

H6. Helpful Content 統合判定の発火

2024年に Helpful Content System は Core Ranking に統合済。「予測ボタンしか乗っていない試合詳細ページ」は "unhelpful content" 条件を満たす。Coreアルゴリズム内で常時評価されるため発火タイミングは突然来る。

結論 (フレーミング転換)

5月急減は「Google からのペナルティ」ではなく 「戦略的 i18n 拡張の過渡期コスト」。next-intl PR #529/#532 はリーチを日本語→日本語+英語 に倍増させるための正しい投資で、実装も業界ベストプラクティス準拠。

過渡期短縮のためのアクション: ① sitemap.xml に ja/en URL を全列挙 (Google が両方を同時に学習しやすくなる) ② GSC でURL検査ツールから再クロール申請 (主要試合URL10-20本) ③ 「インデックス カバレッジ」レポートで除外URL を確認 (もし self-referencing canonical が効いていないURLがあれば修正)。これで2-6週間 → 1-2週間に短縮できる。

04SP/PC 別の急減非対称

急減はモバイル特有の現象。デスクトップは imp も clicks もほぼ維持されている。これは H2 (next-intl) の Accept-Language redirect 挙動と整合する (モバイルブラウザの Accept-Language ヘッダ挙動が PC と異なるため)。

全期間 (2025-11-19 〜 2026-05-27)

deviceimpimp shareclicksCTRavg_pos
MOBILE635,83094.3%8,5271.34%10.8
DESKTOP31,2484.6%1,9266.16%6.4
TABLET7,0411.0%1612.29%10.2
非対称の本質
  • impは モバイル 94% がほぼ独占 (ユーザー仮説 ✅)
  • だが CTRはデスクトップが 4.6倍 高い (6.16% vs 1.34%) — pos も 6.4 vs 10.8 でデスクトップが上
  • モバイルが大量imp吐いて Click率は低く・デスクトップは imp 少ないが Click される 二極化

5/1 → 5/2 急減のデバイス別

device5/1 imp5/2 imp変化
MOBILE23,487919-96%
DESKTOP548388-29%
TABLET21510-95%
これが H2 の決定的証拠

急減はモバイル特有の現象 (-96%)。デスクトップは -29% と相対的に軽微。もし「Google が試合URLを一括 deindex」だったらデバイス問わず同じ比率で減るはず。デバイス間の非対称は次のいずれかを示唆:

  • next-intl middleware の Accept-Language redirect が モバイル UA で特に強く作用
  • Googlebot Smartphone (モバイルクロール bot) が新URL構造でハマっている
  • AI Overviews / モバイル検索結果カルーセルから miraima.app が選定されなくなった

05どこの評価が落ちたか

Pre (4/25-5/1) vs Post (5/2-5/8) のページ別比較。試合詳細ページ群が主犯だが、ブランド検索CTRも 26%→14% へ波及している。サイト全体のオーソリティに影響が出始めているシグナル。

pageP1 impP2 imp変化P1 CTRP2 CTR
019db732-bdc5-... (試合詳細)16,9124-100%0.02%0%
019d9966-3085-... (試合詳細)1441-99%2.1%0%
miraima.app/ (ホーム)757898+19%26.02%14.37%
blog/30833ce9-...80c0244309+27%8.61%5.50%
読み取り
  • 試合詳細ページは imp が一気に消失 = Google が index から落とした
  • ホームページは imp 維持だが CTR が -45% = Google が「試しに他の結果も見せる」階層に降格 (順位は変わらないが目立たない位置へ)
  • blog 記事も同じパターン = サイト全体の評価に波及している

06Flashscore ベンチマーク

ユーザー言及の「スラッシュスコア」は Flashscore (フラッシュスコア / flashscore.co.jp)。30+スポーツ・1,000+リーグ・6,000+試合をライブ追跡する競合の絶対王者。

Flashscore が何を提供しているか (詳細を開く)
要素内容
カバレッジ30+スポーツ / 1,000+リーグ / 6,000+試合をライブ追跡
試合詳細ライブスコア + 経過(分単位) + スタッツ(SOG/CK/カード) + ラインナップ + ハイライト動画
順位表シーズン毎の順位 + 直近5試合 + ホーム/アウェイ別
選手情報個別選手ページ + 統計 + 移籍履歴
UGC / 予測 / コミュニティ無い ← ここが空白

戦略マッピング — 検索意図 × 提供情報

クエリ例欲しい情報Flashscoreミライマ現状
「ブルワーズ 対 ブルージェイズ」スコア / 速報◎ 全部× 予測ボタンのみ
「ドジャース 順位」順位表× ページ無
「2026 セリーグ 優勝予想」予測 / 議論× 提供せず△ Market弱
「ドジャース 優勝確率」確率 / オッズ× 提供せず△ データあり
「W杯 日本 ベスト4」予想 / 確率× 提供せず△ Marketあり
決定論

Flashscore と「全試合URL量産」で正面衝突しても勝てない (彼らは20年の compound authority)。Flashscore が持っていない「予測確率 / 賢人意見 / コミュニティ議論」を試合詳細ページに重ねる。3点セット — (1) スコア・スタッツ + (2) 予測確率分布 + (3) UGC コメント

07So What — 実行優先度

優先度施策期間期待効果
P0i18n 過渡期の短縮アクション — sitemap.xml に ja/en URL 全列挙・GSCで主要URL再クロール申請・「インデックス カバレッジ」で除外URLを確認3-5日2-6週間の過渡期 → 1-2週間に短縮・長期的には ja+en で imp 規模拡大
P0distributed/closed後 N日経過marketに noindex,follow1週間サイト全体オーソリティ回復
P1OPEN中 marketページに スコア + スタッツ + ライブ経過 拡充 (API連携)1-2ヶ月OPEN期間中CTR 100-300倍
P2同ページに 予測確率分布 + UGC を構造化マークアップで露出2-3ヶ月「優勝予想」系で pos 1-5 取りに行く
P3順位表 / 選手スタッツ / 試合カレンダー ページを新設3-6ヶ月新imp流入チャネル開拓
P4「2026 セリーグ 優勝予想」型のシーズン予想ハブページ6ヶ月+「予測」キーワード市場を新規開拓

やってはいけない3つ

08詳細・補足 (折りたたみ)

WBC 関係性検証 — 3月15日転換点の真相
WBC 2026
2026-03-05 開幕 / Tokyo Pool 3/5-10 / 準々決勝 3/14-15 / 準決勝 3/16-17 / 決勝 3/18
ミライマ「対」imp
3/7 = 39 → 3/14 = 5 → 3/15 = 1,440 に急増 (準々決勝の翌日) → 3/17 = 1,743 (準決勝当日)
WBC関連直接寄与
WBC含むクエリ合計 imp = 329 / clk 3 (全期間) — 47万impへの直接寄与は微小 (0.07%)

結論: WBC自体は imp を作っていない。WBC期間中にミライマが大量の予測Marketページを作成 → Googleがその時期に試合詳細URLを crawl/index 開始 → MLB開幕 (3/27) への流入経路完成。WBCはきっかけ・MLBが本体という関係。

用語定義 — avg_position とは / 「対」型クエリとは
impressions
Google検索結果に miraima.app のURLが表示された回数 (スクロールで見えた瞬間カウント)
clicks
その表示からユーザーがリンクをクリックして miraima.app に訪問した回数
CTR
clicks / impressions = クリック率
avg_position
平均掲載順位。検索結果に miraima.app が表示された時の「順位の imp加重平均」。
1.0 = 常に1位 / 10前後 = 1ページ目末尾〜2ページ目頭 / 20+ = 3ページ目以降
「対」型クエリ
「A 対 B」「A vs B」の試合名パターン。両側のチーム名で競技を解決 (例:「レッズ 対 タイガース」= MLBシンシナティ vs デトロイト)
分類バグ修正履歴 — レッズ・タイガース・ホークス問題

旧版で「レッズ 対 タイガース」「レッズ 対 ジャイアンツ」を浦和レッズと誤分類してサッカー扱いに。修正版は両側チーム名でペア解決:

  • 「レッズ」= MLBシンシナティ・レッズ / 浦和レッズ どちらか → 対側がMLBチームなら MLB
  • 「タイガース」= MLBデトロイト・タイガース / 阪神タイガース → 対側で判定
  • 「ジャイアンツ」= MLBサンフランシスコ・ジャイアンツ / 読売ジャイアンツ → 対側で判定
  • 「ホークス」= NBA Atlanta Hawks / NPBソフトバンクホークス → 対側で判定

結果: MLB share 76.1% → 78.5% に増加・サッカー share は減少 (浦和の誤分類分が外れた)。

確定事項 と 未確定事項

確定

  • 全期間・カテゴリ別・月別の imp / click / CTR / avg_pos は GSC API 直接取得値で再計算済
  • DISCOVER / NEWS は全期間 imp=0 → 全 imp は Web 検索由来 (含む AI Overviews)
  • 個別試合ページが 63,461 imp / 9 clk を単独で吐いていることを page次元で確認
  • 「対」型クエリは両側チーム名から競技を解決済

未確定 (要追加検証)

  • AI Overviewsへのソース掲載の有無 — GSC API では分離不可。GSC UI「検索の見え方」フィルタ等で定性確認
  • 5月急減の真因 — git log + Search Console UI「インデックス カバレッジ」レポートで「重複しています」項目の急増を確認
  • noindex適用後の再クロール期間 — 通常2-8週間。施策効果は最低1ヶ月後に再計測